"空前のサウナブーム”今後どうなっていくの?【NEXT TYPES 8月号】
【天変地異の中日々お過ごしの皆様へ】
皆様ご無沙汰しております。猛暑が続いたと思ったら今度は豪雨が続き、天変地異のような毎日ですね。僕が小さい頃は30℃を超えるのはよっぽど暑い日だった印象ですが、今ではすっかり当たり前になってしまいました。
先日、弊社取り扱っております「ふく射式床冷暖房システム ユカリラ」のショールームへお客様にご体感頂くために行って来ました。外の気温は約38℃。時間も昼一の時間帯でしたので最も日射も強い状態でしたが、ユカリラは何の問題もなく稼働しておりました。なんと設定温度26℃で室温は25℃!さらに換気のため部屋の窓を全て空けながら約1時間半ご説明申し上げたのですが、その間室温はわずか1℃しか上がらず、それ以上にはならずに落ち着きました。これがふく射の強みですね。一般的な対流式のエアコンと比べて温度が変化しにくいというのが特徴です。あまりにうまい話なのでお疑いもあるかと思いますので、怪しんでいる方はぜひショールームにお越しください。
すみません、話が逸れましたが今回はサウナについてのお話をさせて頂ければと思います。
【実は今のサウナブームは第三次】
実はサウナがブームになったのは今回が初めてではありません。そもそも日本へ最初にサウナが持ち込まれたのは約60年前、当時の東京オリンピックの際にサウナ発祥の国、フィンランドの選手が持ち込んだとされています。その後高度経済成長を追い風に日本中のゴルフ・スポーツ施設やホテルに導入されていきました。これが第一次ブームとされています。第二次ブームは1990年代、スーパー銭湯などの温泉施設のブームに合わせて起きました。経済成長の鈍化をどうにかしようと温泉施設はファミリー層に盛況で、これに目をつけたデベロッパー各社がこぞって温泉施設を建設。サウナも導入されていきました。また2000年になると温度の低い岩盤浴が導入され始め、女性の美肌への効能もうたわれ幅広い層に認知されていきました。
そして現在第三次ブームでは、バリエーションに富んだサウナが現れています。フィンランド式の中〜高温のサウナが主ですが、他にも女性向けのミストサウナ、男女混合で入れるスパ型サウナ、川のほとりのテントで入るテントサウナなど、新しいコンセプトのサウナが次々に現れています。
サウナは健康効果や美容効果など、現代人の気にする需要にマッチしているだけでなく、入っている時のスッキリした感覚、いわゆる”整う”とよばれるリフレッシュ感が、仕事でストレスを抱える現代人の発散手段になっているようです。新築のホテルでもほとんどがサウナを導入しており、今後もさらに伸びていくことが予想されます。
【サウナ施工時に気をつけたいこと】
このようなブームの中、様々なサウナが登場しておりますが、実際の施工の際には気を付けなくてはいけないことが沢山あります。業務用のサウナでは、ヒーターの能力に応じて適切な耐熱仕様の材料を使うこと、壁や椅子との十分な離隔距離の確保が求められます。一定の温度以上のサウナ設備には消防署にも届出が必要で、点検してもらう必要があります。ブームが来ていることの裏返しですが、全国で不十分な仕様のサウナが多数設置され、実際に火災が発生しているケースも一部出ております。お客真に快適に過ごしてもらい、施主様にも納得いただけるような建築をされるためにも、サウナはしっかりとした準備をされることをおすすめします。コロナを乗り切って、更なるブームの到来を楽しみに待ちましょう。
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